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おやつ体験メーカー snaq.me エンジニアによる開発プロダクトブログ

スナックミー もMeety始めてみました!

こんにちは!スナックミーでPM兼エンジニアをやっている渡邉(@nabepiyoo)です。 新しいプロダクトが好きで日々情報収集しています。

最近TwitterのTLでMeetyをとても目にするようになりましたね。

meety.net

Meetyめちゃくちゃ良い

Meetyめちゃくちゃ良いプロダクトや...!

なぜそう感じているかというと、僕がスナックミー に入社したのはちょうど1年ほど前で、当時もコロナ禍でした。 コロナ禍で次の職場を探す時はちょっと特殊だなと感じていて、どこの採用面接もオンラインでした。

面接後に会社の中を見学させてもらったり、面接官以外とちょっと話してみたりみたいなことがなくなりました。(もし入社しなかったとしてもあの会社の中はこんな感じだったとかが知れるのは面白くて、お互いにフィードバックすることで組織改善に役立てたりできるので、個人的には生の情報が得られるすごく良い機会だと思っています。)

一方で、全ての採用フローがオンラインで進む状態だと、採用のミスマッチが起こりやすくなるのではと感じていて、入社を検討している人にとっても採用する企業側にとっても損だと感じていました。

カジュアル面談は採用フローに入っていないので、気になることを事前に話して疑問を解消できる

そんな上のような課題を解決する時に、カジュアル面談だったり、ミートアップみたいな場が必要になるのかなと感じています。

スナックミーでは当時もCTOの三好と最初にカジュアル面談がありました。

当時snaq.meユーザでなかった僕が感じていた疑問として、おやつを作って送っている会社になんでエンジニアがいるの?とか、エンジニア募集しているのはなんで?などなど素朴な疑問から会社が目指していることまで、カジュアル面談の時に疑問を解消してきました。 しかし、他のメンバーと話せる機会が選考が進むにつれて、という点が結構もったいない気がしていて。 普段一緒に働くメンバーとも話して価値観が合うかな?みたいなことは感じていました。

また、Meetyはそんな採用の枠だけに留まらないのではと感じており、もっと繋がっていきたいなと思っています。

オンラインなので時間が無駄にならない

これはオンラインでやることのメリットで、企業に訪問するコストがありません。

移動時間も交通費もかからないので、気楽に話せます。

カジュアル面談って大事だと思っているのですが、例えば採用のケースで言えば、片道1時間以上の企業に採用に直結しない部分のために訪問して、「ここは違ったな」と感じた時の帰り道の足の重さと言ったら...となるので、オンラインで気軽に情報交換できるのはとても良いなと思っています。

とはいえ、話す内容の密度が薄いと貴重な時間がもったいないので、事前にアジェンダをやりとりして、お互い有意義な時間にできればと思っています!

スナックミー のカジュアル面談もぜひ!

そんなわけでスナックミー でもMeetyを始めました。

今のところ下の1件ですが、こんな人の話が聞きたい、こんな話が聞きたいなどあれば社内で共有して随時メンバーや話せるネタも増やしていければなと思っています。コメントでも、Meetyでもぜひご意見ください!

meety.net

最後に

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開発プロセスの分析・課題解決でVSMが役に立った話

こんにちは!スナックミーでPM兼エンジニアをやっている渡邉(nabepiyo)です。

スナックミーに限らず、これまで開発する中で、「この機能が使われていないのはなんで?」、「この機能リリースしたけど要望と違っていたよ」、「この機能リリースまでに思ったより時間がかかる」という出来事に遭遇することがありました。

今年の1〜3月にかけてVSM (Value Stream Mapping)を使って、開発プロセスの課題を可視化したり、解決に関する取り組みをやって、徐々に改善できてきたのでそんなお話をご紹介したいと思います。

VSM(Value Stream Mapping)について

youtu.be

こちらの動画を何度も見て学ばせていただきました! めちゃくちゃわかりやすいのでオススメです!

ではでは、どんなことをやってきたのかお伝えしたいと思います。

課題解決までのプロセス

1. 開発のツールや手順をVSMに書き出します

VSMを書くツールはdiagrams.netを使用しました。

スナックミーのとあるチームでは開発の際にZenHub、GitHub、Docker、Ruby on RailsAWS(細かい部分は割愛)を使っているので、こうしたツール群をVSMにプロットします。

VSMを書いてみるとわかるのですが、それぞれの手続きでLT(リードタイム), PT(プロセスタイム)を出すところが大変でした。特にGitHubのそれぞれのPRごとにレビュー完了までの時間を取得するところ。。。

※ 実はAPIで抽出することもできるのですがVSMを作成したのが初めてだったので、まずは生のデータを見ながら手を動かす選択をしていました。結果的にこの行動が意味を持ちます。

所々カスタマイズしたスクラムで開発しており、ストーリーポイントごとに開発にかかる時間や、レビューが完了するまでの時間やSR(手戻りが発生する割合)が異なるので、違いがある部分は別のマップに切り出して作成しました。

2. 結果を分析してみます

今回は、VSMを書いたことで、

  1. 要件定義までのLTが長いこと
  2. QA、Stage/QAまでのLTが長いこと
  3. ストーリーポイントが大きいものはPRを上げてからQAで差し戻しが発生する割合が高いこと
  4. CIで時間がかかっていること

などなど他にもいろいろと改善したくなるポイントが浮かび上がりました。

生のデータを見たことで、この時はこんな出来事があったな(障害対応していたな等)と思い出すことができ、一概に全てこの結果が悪いまたは改善の余地があるとは言い切れないものもあるとわかりました。

3. 改善案を検討します

レトロスペクティブでVSMを見て、チームでなぜこうした結果になるんだろうと話し合い、解決策を考えました。 実際に改善につながっていくブレストなのでここはチーム全員の士気も上がります🔥

細かな部分まではお伝えできないのですが、例えば、上の2.は急ぎのPRなのかどうかが不明確であったり、日々バーンダウンチャートを見てチームの進捗を追うことができていないという課題が隠れていてLTが長くなっていました。

そこで、日々10分程度のデイリースクラムを取り入れてみたところQA、Stage/QAのLTが半分以下になりました🙌(出社時間が異なるため、それまでやっていませんでした。。)

意外と簡単にできることで改善インパクトが大きいコスパの良い取り組みの1つのご紹介でした。

まとめ

VSMはどこのプロセスを改善すればどれぐらいのインパクトが出るか判断することにも使えます。

開発生産性の向上にはまだまだ伸びしろがありますが、数字が見えてなくて改善してもインパクトが小さなものを優先度高くやるような無駄打ちをすることがなくなるので、効率も上がって良い試みだったと感じています。

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クリエイティブチームとの継続的なリリースフローの実践

こんにちは!SRE を担当している多田です(@tada_infra).

先日,lp.snaq.me のデザインがリニューアルしました✨ lp.snaq.me

このサイトの継続的なリリースを行う上で,キャンペーンを打ったりするためクリエイティブチームが作ったコンテンツを差し替えが頻繁に発生します.そこで,非エンジニアのメンバーと共同でのリリースフローを作った話をこの記事で紹介します.

従来の課題感

これまでの課題感として話を聞く限りメンバーの間で次のものがありました.

  • クリエイティブチームからコンテンツの入れ替えのやり方が不明なためエンジニアチームへの都度作業依頼が発生している
    • 上記の依頼に対して心理的に申し訳なさを感じていた
  • エンジニアチームとしても可能であればコンテンツの入れ替えをクリエイティブチームに実施できるようにフローを作りたい

上記の課題感からデザインリニューアルのタイミングでリリースフローを作ろうと動きました.

リリースフローの構築

リリースフローの構築にあたってはクリエイティブ側を中心に弊社の中では従来の取り組みとは異なったアプローチを取り入れてもらいました.

GitHub の使い方レクチャー

GitHub でコンテンツをアップロードしてもらって,ステージで確認し本番リリースするというフローを作りたかったので,クリエイティブチームのメンバーに GitHub のレクチャーを行いました.担当者の端末で Git と Visual Studio Code を入れてもらい,チュートリアルを作っていたので一緒に辿って練習を行いました.Git の環境作りにあたっては Progate さんのコンテンツを参照させていただきました.

prog-8.com

コンテンツアップロードの手順

次に,コンテンツのアップロードの手順をまとめ,一緒にアップロードと GitHub の PR を出してみるところまでを辿りました.PR をマージし,デプロイするのはエンジニアの仕事なのでここまでのフローを辿ることで,クリエイティブチームのメンバーからも「これならできそう」という感想をもらえました.また,その日のうちにコンテンツ追加の PR をあげてもらえてすぐにフローを実践してくれたおかげで早々に業務フローに載せていくこともできました.

手順の画面抜粋版 f:id:sadayoshi_tada:20210531171717p:plain

まとめ

新デザインになった LP の継続的なリリースフローをクリエイティブチームと共同で行っている話を書いてきました.分離していたオペレーションが GitHub 上のコミュニケーションで完結するようになり,双方の負担が軽減できたと思います.他にも適用範囲を広げられる余地があるので改善を一緒にやっていければと思います.

最後に

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サービススケールに対応していくための既存アーキテクチャ再構成の取り組み

こんにちは!SRE を担当している多田です(@tada_infra).

お客様のおかげで snaq.me はサービス開始から5年が経ちました.これからもサービスのスケールに合わせてシステム側もその変化に対応していけるように既存システムの課題から構成を見直し,改善を試みたのでその模様をこの記事でお伝えしていきます.

prtimes.jp

既存アーキテクチャにおける課題

弊社のシステム基盤は AWS を採用しておりその上で様々なシステムが稼働しています.これまではお客様への迅速なサービス提供を最優先に取り組んできてアーキテクチャの改善は後手になっていたと思います.私が専任で AWS 周りを管理していく立場で昨年入社し,改めて稼働しているシステムの設定を見た時にいくつかの課題があると感じました.今回は構成変更に伴う部分を抜粋して列挙しますが,大きく2点です.

課題1 VPC にパブリックサブネットしかない

EC2,ECS,RDS,ElastiCache,Lambda,Batch,ELB といった VPC 内に展開しているリソースを配置しているネットワークセグメントがパブリックサブネットでサブネットはそれしかありませんでした.ELB はインターネットから直接アクセスを受けるのでいいのですが,それ以外のリソースは直接インターネットからのアクセスを受けないためパブリックサブネットに配置しておく必要はなかったです.この状態のままリソースが増え続けていたので今後もこのままだと懸念を抱えたまま管理することになるため,本来配置しておくべきネットワークセグメントに移動したいという課題感を持ちました.

改善前の AWS 構成イメージ f:id:sadayoshi_tada:20210324175631p:plain

課題2 セキュリティグループの設定の問題

次の課題はセキュリティグループの設定です.セキュリティグループの設定で2つの課題を抱えていました.1つ目は下記のようにインバウンドで受け付けるのがプロトコルALLだったり,通信元の制御として 0.0.0.0/0 が EC2,RDS の設定で定義されていたままでした.セキュリティグループのインバウンドで受け付けるのにこの定義は広範過ぎるかつセキュリティ的にも突かれてしまう危険性を孕んでいる状態でした.

あるセキュリティグループのインバウンドルールのイメージ

セキュリティグループのインバウンドプロトコル IPアドレス範囲
ALL 0.0.0.0/0
HTTP 0.0.0.0/0
HTTPS 0.0.0.0/0
カスタムTCP 0.0.0.0/0

2つ目の課題は上記のようなセキュリティグループが複数のサーバーに跨って設定されていました.例えば,EC2 のセキュリティグループが Lambda,RDS などといった関連ではないリソース間で使いまわされていました.不要なポート開放となるため最低限なポート開放にできるよう1つ目の課題と合わせて解消していく必要があると課題と認識しました.

アーキテクチャの見直しと変更

上記のようなネットワーク設定に起因する課題感からアーキテクチャを見直して変更を加えていきました.

1. プラベートネットワークセグメントの追加

まずはコンピューティングリソースやデータベース郡をプライベートサブネットに移動させたいと思い,サブネットを追加していくことにしました.加えてプライベートサブネットに移動することに伴いインターネットへの疎通のための経路として NAT GatewayVPC エンドポイントを作ってサービス間通信が継続できるような見直しをかけていきました.見直し後の結果のアーキテクチャイメージが下の図になります.これでパブリックにおいていたリソースをプライベートに配置しなおせました.

改善後の AWS 構成イメージ f:id:sadayoshi_tada:20210324185315p:plain

合わせてプライベートサブネットに EC2 も移動したことに伴いこれまでは SSH での接続だったところを Session Manager での接続に全移行しています.また,開発における開発者からのDB への接続は AWS Client VPN 経由でプライベートサブネットの Aurora に繋げるように変更しています.

2. セキュリティグループの作り直しと最適化

セキュリティグループの改善としてサーバーごとにセキュリティグループ定義を作り直して付け直していきました.AWS のサービス間通信はセキュリティグループの ID 同士でインバウンドトラフィックで絞るということもルール化していきました.

改善後の EC2 のインバウンドルールのイメージ

セキュリティグループのインバウンドプロトコル IPアドレス範囲
HTTP sg-xxxxxxxxxxxxxxxx(ELB のセキュリティグループ ID)

3. 変更の伴う箇所におけるルールをドキュメント化

そして,私が変更をかけた部分について考えをドキュメント化して共有するようにしていきました.私の頭の中にあるだけでは今後メンバーが増えた時に変更をかける時に私がボトルネックになってしまって進めるスピードが落ちてしまうのではないかという懸念から考えを文書化していきました.画像は今回の変更に関わるネットワークのルールを書いたページの抜粋部分ですが,これに限らず今後も設計や運用の考えをドキュメント化していきます.

f:id:sadayoshi_tada:20210326111630p:plain

まとめ

ネットワーク設定に関わる課題感から既存本番システムのアーキテクチャ変更に伴う取り組みをまとめました.個人的には DB のサブネット移行と切り替えのタイミングはドキドキが止まらず,終わった後も数日間業務が止まらないかソワソワしていました.この点,予め影響範囲の確認や取り進め方の相談など CTO 三好のサポートがあり危機的な業務停止はなく動いています.この取り組みでネットワーク周りやアーキテクチャの見直しを図れましたが,他にも課題はあるのでカイゼンをしてよりよいシステムの形を目指していきます.

最後に

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『JAWS DAYS 2021 - re:Connect -』でシステムリリースフローの刷新の取り組みを話してきた

こんにちは!SRE を担当している多田です(@tada_infra).

3/20 開催の「JAWS DAYS 2021 - re:Connect -」にて「スタートアップ企業での散乱したシステムリリースフローをととのえる話」というタイトルでオンライン登壇させていただきました.開発者が安心かつスムーズなリリースフローを作り、開発生産性を向上させたいと言う課題感からリリースフロー刷新に取り組んだお話をしました.この記事で発表を振り返ってきます.

jawsdays2021.jaws-ug.jp

発表資料

発表資料はこちらです.

発表の振り返り

発表した取り組みはリリース周りでまだ仕組み化されてなかったり,複雑になっていることで開発のやりづらさがあるのではないかという課題感や開発サイドへのヒアリングから刷新をしていくことにしました.

改善に向けての取り組みはいくつかの記事でも紹介しておりましたが,GitHub Actions を中心にした形に変えていき,GitHub を見ればリリースに関する設定もわかるし開発者も慣れているツールだから最悪自分がいなくなってもリリースが止まることはないだろうとも思い,採用していきました.また,慣れているからこそ GitHub Actions の処理がうまくいかない時は助言もくれたりしてくれています.

関連記事

sadayoshi-tada.hatenablog.com

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システムリリースの部分で課題に感じたところの刷新をしていけたのですが,デプロイしているコードの中にはテストが十分に書けてなかったりしてリリースフローに組み込めてなかったり,発表の中で触れたまとまったコマンドスクリプトがうまくいかない事象が発生し始めたので原因究明して改善していかないといけなかったりと課題が残っているのを潰してよりよい仕組みに育てていければと思います.とはいえ,開発者からはいいリアクションをもらっているのはありがたいことです.

質問への回答

発表に対するツイートで反応くださった方ありがとうございました! 拙い発表においてよかったとリアクションをいただけたりして大変ありがたかったです🙇‍♂️ Twitter で質問いただいていたことについて回答させていただきます.

Q. デプロイのスクリプトがサーバーによって異なるのはなぜか?

デプロイスクリプトがサーバーごとに違うことについて質問いただいていました.ヒアリングの時に判明したのがリリースの対象サーバーにコードを git pull する処理やミドルウェアの再起動などといった処理は共通しているのですが,Railsdb:migrate 処理が1台のサーバーだけで実行するようにしているため特定のサーバーのみは処理が現状異なっています.

Q. DB は1つなのか?

今後の改善で別れる場合もあるのですが,DB は現状1つです.

Q. どのタイミングで GitHub Actions を実行しているのか?

GitHub Actions ですが,EC2 のシステムはプルリクマージ後に指定した時間に Run Command を走らせる設定を定義できるように設定していくようにしています.Lambda/Step Functions は2つのタイミングで走っててプルリクが上がってきたタイミングで差分検出した結果を一時的に S3 に入れるのと,マージ後にデプロイする処理が走っています.

まとめ

登壇の振り返りや質問いただいたことを書いてみました.いつもは JAWS DAYS は見るだけな参加を数年続けてきて CFP を出したのは二回目で登壇の機会は初めていただけたので大変ありがたかったです! 登壇者として準備にあたりリハーサルや,配信環境,PR,マイクを送っていただいたりと運営の皆様の手厚いサポートや熱量を非常に感じたイベントでした.また登壇できるように AWS の使い込んで発表していければと思います.ありがとうございました!!

元記事

元記事はこちらです.

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Mackerel アンバサダーの一員になりました!

こんにちは!SRE を担当している多田です(@tada_infra).

この度 Mackerel アンバサダープログラムに招待いただき,アンバサダーの一員に加えていただくことになりました! Mackerel は業務で導入することになったことがきっかけで使い始めたのですが,アンバサダープランも適用いただいたので普段使えてない機能などますます活用していければと思っております.

f:id:sadayoshi_tada:20210314213527p:plain

mackerel.io

Mackerel を導入した理由

Mackerel を導入したのは冒頭に書いた通りで業務上監視が行き届いてない部分を潰したいという課題感から他の監視系 SaaS を比較検討して導入しています.導入前や導入以降の話は下記の記事に書いているので見てもらえると嬉しいです.

labs.snaq.me

上記の記事に書けてなかったことで自分がいくつかの監視 SaaS から Mackerel を上司に推した理由を書いてなかったので書いていきたいと思います.監視のサービスの中でも導入検討時に以下の点を上司にも推していました.

  • 日本語のサポートを受けられること
  • 監視ができてなかったシステムの必要な監視を賄えること
  • エージェントを仕込めばすぐに監視始められること
  • コスト体系がシンプルかつ試算してみたところ予算内に収まったこと

個人的にサービスを知ってからいいなーと思っていたのが次の2点です.2点目は特に日本生まれだからな部分はありますw

  • 標準提供されている機能だけでなく外部の方が機能開発にコントリュビュートされていて欲しい機能をユーザー側からも作っていること
  • 日本初のサービスだから発展を応援したいこと

ということもあり導入にいたり,本日に至るまで自社の運用を支えてもらっています.今後も Mackerel を活用した最適なオペレーションを模索していきます.

アンバサダーになってやっていきたいこと

アンバサダーになったことで今後やっていきたいことがあります.アンバサダープランを適用をしていただいたので普段使えてない機能を活用するのはもちろんなのですが,自分が Mackerel を本格的に使い始めたのが昨年の10月からになるのでまだまだ機能改善要望を出したりするに至るところまで使い込みができていないと思います.が,そんな日が浅い自分だからこその視点で次のアンバサダーの活動をやっていきたいです.

  • 引き続き Mackerel の記事の執筆
    • 検証結果の記事
    • Mackerel 運用にまつわる記事
  • 使ってみた機能の改善要望などのフィードバックやコントリュビュート

ブログでの発信は今後も続けていきます.ここ最近はできていないのですが,新しく運用に組み込みたい機能の検証もやっているのでまた記事を書いていきます! 自分が憧れている OSS のコントリュビュートにお世話になっている Mackerel でも関われるところあれば関わらせてもらえたらと考えてます.

まとめ

Mackerel アンバサダーの一員になったことと導入背景や今後のやりたいことを書いていきました.自分の発信を見ていただいて選んでいただけたのかなと思いますので,今後もブログ以外のアウトプットを通じて Mackerel の魅力をお伝えしていけたらと思っているので今後もやっていくぞ!💪

元記事

元記事はこちらです.

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Aurora のクローン機能を使ったバイナリログレプリケーションを実行してみた

こんにちは!SRE を担当している多田です(@tada_infra).

本番稼働中の Aurora のデータを別の Aurora に移行するために DMS を使おうと思いバイナリログを有効化して DMS の準備をしていました.ただ,DMS のトラブルシューティングを確認してみるとオブジェクトの作成ができないものがあり,ソースデータベース とターゲットデータベースが同一の場合オブジェクトはネイティブツールを使うことが記載がありました.今回のデータ移行も同一 Aurora 間なのでネイティブな機能であるバイナリログレプリケーションで行う方法を使うために設定方法を確認したのでその内容をまとめていきます.

外部キーとセカンダリインデックスが見つからない

AWS DMS は、テーブル、プライマリキー、場合によっては一意のインデックスを作成しますが、効率的にソースからデータを移行するために必要ではない他のオブジェクトは作成されません。たとえば、セカンダリインデックス、非プライマリキーの制約、データデフォルトは作成されません。

データベースからセカンダリオブジェクトを移行するには、ソースデータベースと同じデータベースエンジンに移行中の場合、データベースのネイティブツールを使用します。ソースデータベースで使用したものとは異なるデータベースエンジンに移行してセカンダリオブジェクトを移行する場合は、AWS Schema Conversion Tool (AWS SCT) を使用します。

Aurora 間でのバイナリログレプリケーション

Aurora から Aurora へのバイナリログレプリケーションの方法は下記のドキュメントで紹介されてますが,ドキュメントではスナップショットから復元するパターンです.この記事ではクローン機能を使って確認したのでその内容で整理します.

docs.aws.amazon.com

バイナリログレプリケーションのためにやることは大きく3つです.

  1. クラスターパラメーターグループのbinlog_formatのパラメーターをMIXEDに変更
  2. レプリケーション元の Aurora でレプリケーション用ユーザーとバイナリログ保存期間を設定
  3. Aurora をクローンしてクローンしたクラスターでレプリケーションを実行

1.クラスターパラメーターグループのbinlog_formatのパラメーターをMIXEDに変更

Aurora クラスターパラメーターグループのbinlog_formatのパラーメーターをMIXEDに変更します.バイナリログの有効化のために WRITER 側のインスタンスを再起動します.再起動後,バイナリログの記録ファイルが出る状態になっていることを確認します.

mysql> show global variables like 'log_bin';
+---------------+-------+
| Variable_name | Value |
+---------------+-------+
| log_bin       | ON    |
+---------------+-------+
1 row in set (0.01 sec)
mysql> show variables like 'binlog_format';
+---------------+-------+
| Variable_name | Value |
+---------------+-------+
| binlog_format | MIXED |
+---------------+-------+
1 row in set (0.00 sec)
mysql> show binary logs;
+----------------------------+-----------+
| Log_name                   | File_size |
+----------------------------+-----------+
| mysql-bin-changelog.000001 |       120 |
| mysql-bin-changelog.000002 |     43424 |
+----------------------------+-----------+
2 rows in set (0.00 sec)

2. レプリケーション元の Aurora でレプリケーション用ユーザーとバイナリログ保存期間を設定

次にレプリケーション元の Aurora でレプリケーション用ユーザーとバイナリログ保存期間を設定します.まずレプリケーションユーザーですが,今回ドキュメント記載の repl_user と権限で作っています.

mysql> CREATE USER 'repl_user'@'%' IDENTIFIED BY '<パスワード>';
Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)
mysql> GRANT REPLICATION CLIENT, REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'repl_user'@'%' IDENTIFIED BY '<パスワード>'
Query OK, 0 rows affected (0.01 sec)

ユーザー作成後,レプリケーションが終わるまでのログの保存期間を設定するため,バイナリログ保存期間を指定します.確認した限りですが,ドキュメント記載の最大値は 2,160 (90 日)はエラーが出て利用者側で指定できるのは168(7日間)までのようなのでこの値で指定します.なお,最大値の期間を指定するためには AWS サポートへの問合せが必要になることが AWS サポートへの問合せで教えていただきました.

mysql> CALL mysql.rds_set_configuration('binlog retention hours', 168);
Query OK, 0 rows affected (0.02 sec)

3. Aurora をクローンしてクローンしたクラスターでレプリケーションを実行

準備ができたのでレプリケーション先の Aurora クラスターをクローン機能で複製します.復元したクラスターの WRITER インスタンスのログイベントを確認します.写真のイベントだとログファイル000118245880の箇所でバイナリログが切れています.レプリケーションを確認したバイナリログの番号と開始位置から開始していきます. f:id:sadayoshi_tada:20210313195906p:plain

mysql> CALL mysql.rds_set_external_master ('<レプリケーション元の Aurora WRITER エンドポイント>', 3306, 'repl_user', '<パスワード>', 'mysql-bin-changelog.000118', 245880, 0);`
Query OK, 0 rows affected (0.19 sec)
mysql> CALL mysql.rds_start_replication;
+-------------------------+
| Message                 |
+-------------------------+
| Slave running normally. |
+-------------------------+
1 row in set (1.02 sec)

SHOW SLAVE STAUS でチェックしてSeconds_Behind_Masterが0になるまでいきます.自分が検証したエラーとしてレコード重複のメッセージがでてきて無視していいものはCALL mysql.rds_skip_repl_error;でスキップしたり,外部キー制約で同期できなかったレコードはSET FOREIGN_KEY_CHECKS = 0を無効化して同期していきました.

mysql> SHOW SLAVE STATUS\G;
*************************** 1. row ***************************
               Slave_IO_State: Waiting for master to send event
                  Master_Host: xxxx.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com
                  Master_User: repl_user
                  Master_Port: 3306
                Connect_Retry: 60
              Master_Log_File: mysql-bin-changelog.000118

~中略~
              Seconds_Behind_Master: 0
~中略~
1 row in set (0.00 sec)

まとめ

Aurora クラスター間のバイナリログレプリケーションを行う方法をクローン機能使った場合で整理してみました.個人的にクローンを初めて使ったのですが,高速に復元できてすぐにレプリケーションを走らせられたのがとても良い体験でした.今後こういったレプリケーションは Aurora のバージョンアップの時にも使っていけるかと思ったのでその時は適宜使っていきます.

docs.aws.amazon.com

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元記事

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