こんにちは。スナックミーでエンジニアをしているタク(@yamataku3831)です。
AWS について学べる日本最大級のイベント【AWS Summit Tokyo】が、4月20日(木)・21日(金)の2日間にわたり開催されました。実に4年ぶりとなるオフライン開催ということで、会場である幕張メッセに延べ35,000人が集う大規模なイベントとなったようです。
スポンサーとして Datadog や MongoDB Inc.、クラスメソッド株式会社といった名だたる企業がソリューション展示を行っていました。そんな中、スナックミーも「スタートアップ特別展示ブース」にて、我が社のソリューションを展示させていただきました。
嬉しいことに、弊社のおやつ体験サービスをご存知の方にも多く立ち寄っていただけたのですが「なぜ出展しているのか?」「スナックミーのサービスのどこに AWS が使用されているのか?」と尋ねられる場面もしばしば。
そこで今回は、スナックミーが【AWS Summit Tokyo】に参加させていただくようになった背景や、サービスのどの部分に AWS を使用しているのかについてご紹介しようと思います。
AWS 主催イベントとはこんなご縁が…
弊社 CTO の三好は、AWS 主催のイベントに何度も登壇させていただいております。その繋がりもあって、今回の【AWS Summit Tokyo 2023】でもブース展示の枠をいただくことができました。
2018年に開催された、スタートアップのためのコンペティション【Startup Architecture of the year】に登壇したことをきっかけに、翌年も同じく【Startup Architecture of the year】に登壇したり、【AWS Summit tokyo 2019】にブース展示をしたりと、皆さまの前でお話しする機会を度々いただけるように。
さらに、各社の優れたアーキテクチャを集めた【This is My Architecture】にも2019年に選出され、スナックミーのシステムアーキテクチャが世界に公開されました。
動画で紹介されているアーキテクチャは、現在もスナックミーの CRM を支える基盤となっていて、入社してまもない私もあまりストレスを感じることなく開発に取り組めています。
こういった貴重な関わりがあったこともあり、ありがたいことに現在もなお AWS 関連のイベントに参加させていただくことがあります。
Amazon MWAA を使用した機械学習用データの生成
今回の【AWS Summit Tokyo】においてどういった内容でブースに出させていただいたか、その概要をご紹介します。ミニステージへの登壇時に使用したスライドをアップロードしているので、詳しく知りたい方はぜひ以下のスライドをご覧ください。
スナックミーは「おやつの定期便」という、毎回8種類のおやつをユーザーにお届けする定期便サービスを提供しています。常に100種類以上のラインナップを揃えているおやつの中から8種類を、ユーザーによってまったく異なる組み合わせで選定するのです。もちろんそうなると、おやつの選定を人間の力だけで行うことは難しいため、ここに機械学習を用いています。
では、実際にどういったデータを学習させているかというと、以下のようなものが挙げられます。
- 届いたおやつに対するフィードバック
- 好き/嫌いやアレルギーなどの登録
- 食べたいおやつのリクエスト など…
上記のような情報を生データのまま学習させようとしても、あまり効率がよくありません。そこで効率よく学習させるために、弊社では大まかに以下のような工程でデータを加工しています。
上記のようなデータ加工処理を、 Amazon MWAA(Managed Workflows for Apache Airflow)を使用して一元管理。いわゆるデータパイプライン的に使用しています。
例えば、データ加工処理を連ねている途中で処理が失敗してしまった場合、処理がどこまで成功していて、どこから失敗したのかを、管理画面上ですぐに把握することができるというメリットがあります。
また AWS のマネージドオーケストレーションサービスでもあるので、運用が容易であるという点もメリットのひとつです。
上記のようなメリットから、弊社では Amazon MWAA を機械学習のデータセット作成に使用しています。
おわりに
今回ご紹介したように、弊社では AWS Lambda や AWS Step Functions 、Amazon Pinpoint を使用して CRM のユーザー通知配信機能を追加したり、Amazon MWAA を使用しておやつ選定で使用する機械学習のデータセットを作成したりと、AWS のサービスを数多く利用しながら日々プロダクト開発をしています。
これまで AWS を活用して開発してきた方は、きっとその経験を活かすことができる環境だと思います。また AWS にご興味があり、AWS を使って開発をしていきたいと考えている方や、おやつが大好きでおやつと世界を面白くしていきたい方にとっても挑戦しがいのある環境であることは間違いありません。ぜひ応募していただけると嬉しいです!
募集ポジション
ソフトウェアエンジニア Backend (lead) / 株式会社スナックミー